遺品整理を自分でやる手順|間取り別の日数と、捨てる前の確認

公開:2026.09.04更新:2026.09.04監修:遺品整理士(監修者名は公開時に記載)
手順・時期遺品整理を自分でやる手順間取り別の日数と捨てる前の確認福井の遺品整理ガイド

親が亡くなったあとの遺品整理を、業者に頼まず自分たちで進めたい。費用を抑えられますし、一つひとつ手に取って向き合う時間にもなります。

一方で、量が多い、相続人が遠方に住んでいる、部屋の傷みがひどい、という場合は途中で行き詰まりがちです。目安として、1Rや1Kなら半日から1日ですが、一軒家だと週末ごとに作業しておよそ1か月かかります。

ここでは、遺品整理を自分でやる7つの手順を、間取り別の日数のめやすと、捨てる前に必ず確認するもののチェックリスト、福井市での粗大ごみの出し方までそろえて解説します。

自分でやるか、業者に頼むか

まず、自分でやりきれそうかを見きわめます。

次のうち3つ以上当てはまる場合は、最初から業者を検討したほうが結果的に楽です。

状況自分でやりやすい業者向き
間取り1R〜2DK3DK以上・一軒家
物の量生活に必要な分だけ押し入れ・物置・車庫まで満杯
動ける人数2人以上を確保できる1人、または高齢の相続人のみ
期限数か月の余裕がある賃貸の退去期限が迫っている
場所通える距離相続人が県外・国外
部屋の状態ふつうの汚れ体液・害虫・強い臭い(特殊清掃が必要)
相続の方針承認済み相続放棄を検討中

相続放棄を検討している場合は、そもそも片付けを始めてはいけません。故人の家財を処分・売却すると「相続を承認した」とみなされ、放棄できなくなることがあります。線引きは遺品整理と相続放棄で詳しく説明しています。部屋の傷みがひどい場合は特殊清掃とはを先に読んでください。

自分でやれるか業者に頼むか迷うときは、間取りと状況をチャットでの相談からお送りいただければ、目安をお伝えします。見込みが立ったら、道具をそろえます。

準備するもの

作業を始める前に、次のものを用意します。

  • 服装。軍手(またはゴム手袋)、マスク、長袖・長ズボン、厚手の靴下、滑りにくい靴。ほこりとけがを防ぎます。
  • 道具。ゴミ袋(自治体の指定袋)、段ボール、ガムテープ、はさみ・カッター、油性ペン、掃除機、雑巾。段ボールには「残す」「供養」「売る」「捨てる」と大きく書きます。
  • 。粗大ごみを自分で運ぶなら、軽トラックのレンタルを1日単位で借りられます。ホームセンターやレンタカー店で扱っています。
  • 人手。1人だと判断も運搬も進みません。2人以上、できれば相続人で日を合わせます。
  • 近隣へのあいさつ。搬出で通路をふさぐ日は、隣近所に一声かけておくとトラブルになりません。

準備ができたら、手順に入ります。

手順は7ステップ

遺品整理を自分でやる7ステップ

次の順番で進めます。

  1. 相続の方針を確認する。承認か放棄かを相続人で共有します。放棄の可能性があるなら、ここで止めて弁護士・司法書士へ相談します。
  2. スケジュールを組む。後述の間取り別の日数から逆算します。冬の福井は雪の日を避け、搬出できる日を選びます。
  3. 貴重品・重要書類を先に探す。通帳、印鑑、不動産の権利証、保険証券、現金、鍵、年金手帳。次のチェックリストを見ながら進めます。
  4. 4つに仕分ける。残す・供養する・売る、譲る・捨てる。迷ったものは「残す」に一時保管します。
  5. 供養が必要なものを分ける。仏壇、位牌、神棚、人形、写真、アルバム。あとでまとめて閉眼供養やお焚き上げに出します。
  6. ごみを分別して出す。福井市の分別ルールに従います。粗大ごみは戸別収集を申し込むか、収集資源センターへ搬入します。
  7. 形見分け・清掃。親族で形見分けをし、賃貸なら原状回復の範囲を管理会社と確認します。

いつ始めるかの考え方は遺品整理はいつから始めるか、依頼に切り替える場合の流れは依頼の流れのページにまとめています。

仕分けの4つの箱のうち、一番慎重に扱うのが「捨てる前の確認」です。

捨てる前に必ず確認するもの

遺品を4つの箱に分ける仕分けの図

次のものは、捨てる前に必ず中身を確認し、見つかったらまとめて保管します。相続手続きや各種の解約に必要です。

  • お金に関わるもの。預金通帳、印鑑、キャッシュカード、クレジットカード、現金、有価証券、不動産の権利証、保険証券
  • 手続きに関わるもの。年金手帳、健康保険証、マイナンバーカード、運転免許証、契約書(賃貸・リース・携帯など)
  • 借金の手がかり。借用書、金銭消費貸借契約書、督促状、消費者金融の会員カード。相続放棄の判断に関わります
  • 故人の意思。遺言書、エンディングノート、家族への手紙。遺言書は勝手に開封せず、公正証書遺言でなければ家庭裁判所の検認が必要です
  • デジタル遺品。スマホ、パソコン、タブレット。サブスクや有料サービスの解約、ネット銀行・証券の確認に必要です。ロック解除できない場合も、すぐに処分せず保管します
  • 。家、車、金庫、貸金庫、物置。どこの鍵か分からないものも残します

タンスの引き出しの奥、本のあいだ、仏壇の引き出し、衣類のポケットに現金や通帳が入っていることがあります。急いで袋に入れず、一つずつ中を見ます。

確認が済んだら、間取りに応じて日程を組みます。

間取り別の日数と、つまずきポイント

自力での作業日数のめやすです。2人以上で動く前提です。

間取り日数のめやすよくあるつまずき
1R・1K半日〜1日台所の油汚れ、布団や家電の運び出し
1DK・1LDK1〜2日押し入れの奥、思い出の品で手が止まる
2DK・2LDK2〜4日家具の解体、粗大ごみの予約が数日先になる
3DK以上・一軒家週末ごとに作業して約1か月物置・車庫・庭の物、大型家具、量が読めない

みんなの遺品整理の調査では、自力で作業した人の3割が1日から3日で終えている一方、業者を検討する人の4割強は「事前の作業なしで頼みたい」と答えています。量が多い家では、途中で無理をせず切り替える判断も必要です。

福井では、粗大ごみの戸別収集が事前予約制で、申し込みから収集まで数日かかります。冬は雪で搬出が滞ります。作業日を決めたら、粗大ごみの予約を早めに入れておきます。

最後に、福井で自分で処分する場合の具体的な手順をまとめます。

福井で自分で処分するときの実務

福井市で家庭ごみ・粗大ごみを自分で処分する方法です。

燃えるごみ・燃えないごみ・資源は、福井市の分別ルールに従い、指定袋で収集日に出します。分別が分からないものは、市の「ごみ分別辞典」で調べます。

粗大ごみは、縦・横・高さの合計で分類され、手数料が決まっています。

  • 小(150cm未満)605円、中(150cm以上300cm未満)770円、大(300cm以上)935円
  • タイヤのみ550円、ホイル付き660円、ベッドマットレス(スプリング入り)シングル1,430円から

電話(0776-35-0052)またはオンライン申請フォームで事前に予約します。1回の申し込みで5点まで。収集日は平日のみで時間指定はできません。粗大ごみは玄関先(マンション・アパートは1階の入口付近)まで自分で出し、手数料は収集時に現金で支払います。おつりのないように準備します。福井市在住者が対象です。急ぐ場合や量が多い場合は、収集資源センターへの持ち込みも案内されています。

家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)は家電リサイクル法の対象で、粗大ごみには出せません。買い替える店に引き取ってもらうか、指定引取場所へ持ち込みます。

自分で運びきれない量が出たときは、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者に依頼します。無許可の回収業者は、廃棄物処理法第7条の許可を受けておらず、渡した家財が不法投棄されるリスクがあります。福井市も「無許可の事業者による不用品の回収は違法」と注意しています。詳しくは不用品回収のチラシに注意にまとめています。業者に切り替える場合の選び方は悪質業者を避ける7つのチェック、福井の業者と費用のめやすは福井の遺品整理の料金相場、福井市内の依頼は福井市の遺品整理を参考にしてください。

途中で手が止まった、この品はどう処分すればいいか分からない、というときは、チャットでの相談から状況をお送りください。匿名で構いませんし、営業の電話がかかることはありません。

自分で進めるときの持ち物・処分先の早見表

場面用意するもの・連絡先
作業の服装軍手・マスク・長袖・厚手の靴下・滑りにくい靴
仕分けの道具指定ごみ袋・段ボール・ガムテープ・油性ペン
大型ごみの運搬軽トラックのレンタル(1日単位)
福井市の粗大ごみ予約収集資源センター 電話0776-35-0052
家電4品目買い替える店、または指定引取場所
量が多くて頼みたい一般廃棄物収集運搬業の許可がある業者
供養が必要なものお寺の閉眼供養、専門業者のお焚き上げ

よくある質問

遺品整理は何から始めればいいですか?

まず相続の方針(承認か放棄か)を相続人で確認します。放棄を考えているなら片付けを止めます。次に通帳・印鑑・権利証・保険証券・現金・鍵など重要なものを探し、そのうえで残す・供養する・売る、譲る・捨てるの4つに仕分けます。思い出の品は最後で構いません。

自分でやるのにどのくらい日数がかかりますか?

目安は、1Rや1Kで半日〜1日、1DK・1LDKで1〜2日、2DK・2LDKで2〜4日、一軒家は週末ごとに作業して1か月程度です。物が多い、二人以上で動けない、粗大ごみが大量にある場合はさらにかかります。

捨ててはいけないものは何ですか?

通帳・印鑑・キャッシュカード・現金・有価証券・不動産の権利証・保険証券・年金手帳・健康保険証・身分証・鍵・契約書・遺言書・エンディングノート・借用書や督促状は、捨てずにまとめておきます。相続手続きや解約に必要になります。スマホやパソコンも、サブスクの解約などに関わるため保管します。

仏壇や写真はどうすればいいですか?

仏壇・位牌・神棚・人形・写真・アルバムは、供養が必要なものとして先に分けておき、片付けが一段落してからお寺の閉眼供養や専門業者のお焚き上げにまとめて出します。急いで一般ごみに出さないでください。

途中で自分では無理だと分かったら?

重要書類を探すところまで自分でやり、残りを業者に頼む、という進め方ができます。その場合、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者か、許可業者へ委託している遺品整理業者を選びます。福井の業者と費用のめやすは費用相場のページにまとめています。

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