実家じまいの費用はいくら?片付け・解体・売却の内訳と目安

公開:2026.09.04更新:2026.09.04監修:遺品整理士(監修者名は公開時に記載)
空き家実家じまいの費用はいくら?片付け解体売却の内訳と目安福井の遺品整理ガイド

実家じまいにいくらかかるのか。調べると「数十万円」から「200万円以上」まで幅があって、見当がつきにくい費用です。

かかるお金は、大きく分けて3つです。家財の片付け(20万〜60万円)、建物の解体(残す場合は不要、木造で120万円前後)、売却の諸費用(仲介手数料など)。ただし、売却できれば代金が入るため、最終的な手取りはプラスになることもあります。

ここでは、実家じまいの費用を片付け・解体・売却の3つに分けて整理し、間取り別・構造別の目安、福井市の空き家除却補助、売却で戻ってくるお金、費用が払えないときの選択肢まで解説します。

費用は「片付け」「解体」「売却」の3つに分かれる

実家じまいの費用の全体像

実家じまいの費用は、次の3つで考えます。

  • ① 片付け・不用品処分。家財と遺品を整理し、処分する費用です。間取りと物量で決まります。
  • ② 解体。建物を壊して更地にする場合の費用です。売却時に「古家付き土地」より「更地」のほうが売りやすい、建物が危険で放置できない、といった場合にかかります。残して売るなら不要です。
  • ③ 売却の諸費用。仲介手数料、印紙税、登記費用、譲渡所得にかかる税金など、売るときにかかるお金です。

これに対して、売却できれば代金が入ります。維持費(年およそ26万円)も止まります。「出ていくお金」だけでなく「入ってくるお金」と「止まるお金」も合わせて考えると、判断しやすくなります。実家じまい全体の進め方は実家じまいの進め方、相続や税の期限は実家じまいと相続税・登記にまとめています。

まず、①の片付けの費用から見ます。

片付け・不用品処分の費用

家財整理の費用の目安は、次のとおりです。実家は物が多いことが多く、上限に近づきやすい傾向があります。

間取り費用のめやす
2DK・2LDK9〜25万円
3DK・3LDK15〜40万円
一軒家(4LDK以上)22〜60万円

安くするには、自分たちで減らしてから業者に頼むのが基本です。搬出できる範囲で燃えるごみ・燃えないごみを分別して出し、残りを業者に任せます。福井市の粗大ごみは小605円・中770円・大935円で、電話(0776-35-0052)かオンラインで事前予約します。1回5点までです。片付けの手順は遺品整理を自分でやる手順、業者に頼む場合の費用は福井の遺品整理の料金相場にまとめています。

なお、家ごと買取業者に売る場合は、片付けが不要になることがあります。価値のある家具・骨董・貴金属を残したまま買い取ってもらえるケースもあるため、「片付けてから売る」以外の道も比べておくと、費用を抑えられることがあります。

「無料回収」「格安」をうたう無許可業者は、渡した家財が不法投棄されるリスクがあります。詳しくは不用品回収のチラシに注意を参照してください。

次に、建物を解体する場合の費用です。

解体の費用と、福井市の補助

解体費用の目安と福井市の補助

解体費は建物の構造と広さで決まります。

  • 木造(もっとも一般的)は坪4〜5万円。30坪でおよそ120万〜150万円です。
  • 鉄骨造は坪6万円前後、鉄筋コンクリート造は坪7万円前後です。

このほか、屋内の残置物の撤去費、外構(塀・カーポート・庭木)の撤去費、道路が狭くて重機が入らない場合の割増、アスベスト調査・除去費が加わることがあります。福井の旧市街や山あいの集落では、前面道路が狭く重機や大型トラックが入れないことがあり、その分の手間賃が乗ります。見積もりは複数の解体業者から取り、諸費用まで含めた総額で比べます。

福井市の除却補助を使えます。 老朽危険空き家等の除却は、解体費の2分の1、または延べ床面積×5,000円のいずれか安いほうで、上限50万円です(令和8年度)。準老朽・旧耐震基準の空き家は上限30万円、跡地を地域で利用する場合は上限100万円になります。延べ床10平方メートル以上、固定資産課税台帳に登録済み、抵当権などがついていないことが条件です。窓口は福井市建設部住宅政策課(電話0776-20-5571)です。

補助には要件と予算枠があるため、解体を決める前に窓口へ相談し、着工前に申請します。

続いて、売却でかかるお金と戻ってくるお金です。

売却でかかるお金と、戻ってくるお金

実家を売るときにかかる主な費用は次のとおりです。

  • 仲介手数料。売却価格が400万円超なら「売却価格×3%+6万円+消費税」が上限です。
  • 印紙税。売買契約書に貼ります。契約金額により1千円〜数万円です。
  • 登記費用。相続登記が済んでいなければその費用、住宅ローンが残っていれば抵当権抹消の費用。司法書士報酬を含めて数万円からです。
  • 譲渡所得税。売却益(売却価格から取得費・譲渡費用を引いた額)に対してかかります。

戻ってくる・軽くなるお金もあります。売却代金が入るほか、一定の要件を満たすと、空き家を売った譲渡所得から最高3,000万円(相続人が3人以上なら2,000万円)を控除できる特例があります。これが使えると、売却益が3,000万円以内なら譲渡所得税がゼロになります。要件と期限は実家じまいと相続税・登記で詳しく説明しています。相場を知るために、複数の不動産会社に査定を依頼します。査定額に幅があるときは、なぜその金額になるのか根拠を聞き、チャットでの相談に見積書や査定書を送っていただければ、見方をお伝えします。

最後に、この費用を誰が払うのかを整理します。

費用は誰が払うのか

  • 親が存命で、本人の意思で進める場合。費用は親が負担します。子が立て替えると贈与とみなされることがあるため、親の口座から支払います。
  • 相続後。相続人が負担します。きょうだいがいる場合は、負担割合を決め、遺産分割協議書に残します。売却する場合は、売却代金からまとめて精算する方法が簡単です。
  • お金がなくて進められない場合。買取業者に家ごと売る(片付け不要で、傷んだ家でも買い取ることがあります)、空き家バンクに登録して活用先を探す、といった方法があります。維持費や借金の負担が資産より大きいなら、相続放棄も選択肢です。放棄は相続を知った日から3か月以内で、片付けや売却をする前に判断します。線引きは遺品整理と相続放棄にまとめています。

費用の見積もりが妥当か、どこから手をつければ安く済むか迷うときは、チャットでの相談から状況をお送りください。匿名で構いませんし、営業の電話がかかることはありません。

実家じまいの費用の早見表

項目めやす
片付け(2LDK)9〜25万円
片付け(一軒家)22〜60万円
解体(木造30坪)約120〜150万円
福井市の除却補助上限50万円(跡地利用は100万円)
仲介手数料売却価格×3%+6万円+税
空き家の維持費年およそ26万円(放置し続けた場合)
空き家3000万円控除譲渡所得から最高3,000万円(3人以上は2,000万円)

よくある質問

実家じまいの費用は総額でいくらぐらいですか?

建物を残して売る場合、家財の片付けに20万〜60万円、売却の諸費用(仲介手数料など)が売却価格に応じてかかります。解体して更地で売る場合は、これに木造で120万円前後の解体費が加わります。ただし売却できれば代金が入るため、手取りではプラスになることもあります。

片付けの費用を安くするには?

搬出できる範囲で自分たちで分別して出し、残りを業者に頼むと体積が減って安くなります。福井市の粗大ごみは小605円・中770円・大935円で、大型家具が数点ならこちらのほうが割安です。価値のある物は買取に出して費用と相殺します。

解体費用に補助はありますか?

福井市には老朽危険空き家等の除却を補助する制度があります(令和8年度)。解体費の2分の1、または延べ床面積×5,000円のいずれか安いほうで上限50万円、跡地を地域で利用する場合は上限100万円です。窓口は福井市建設部住宅政策課(電話0776-20-5571)です。

費用は誰が払いますか?

親が存命で本人の意思で進めるなら親、相続後は相続人が負担します。きょうだいがいる場合は分担を決め、売却代金から精算する方法もあります。分担や負担割合は遺産分割協議書に残しておきます。

お金がなくて実家じまいができません。

買取業者に家ごと売る(片付け不要のことが多い)、空き家バンクに登録して活用先を探す、といった方法があります。プラスの財産より借金や維持費の負担が大きい場合は、相続放棄も選択肢です。放棄は相続を知った日から3か月以内で、片付けや売却をする前に弁護士・司法書士へ相談します。

関連記事